企業のSNS担当になったらどうすればよい?担うべき業務と通常業務
企業SNSの担当者になった場合、担当者はどのような業務を担うべきでしょうか?
SNSがビジネスに大きな意味を持つようになったのは比較的最近のことですので、まだ会社内にノウハウが蓄積されていない企業も少なくないことでしょう。どのように運用すればわからないまま担当になってしまい途方に暮れている方もいらっしゃることと思います。
今回は、企業のSNS担当者が担うべき業務と日ごろ担うべき業務について解説します。実践すべき業務を把握して、SNSを使用した継続的な集客ができるよう実践しましょう。
1.企業のSNS担当が担うべき業務とは
企業のSNSを効果的に運用していくためには、アカウントを解説するだけではなく継続的な日常業務が重要です。
では、具体的にどのような業務を行えばよいのでしょうか?企業のSNS担当が担うべき業務について解説します。
SNS運用時のルール作り
SNSの担当者になったからといって、早速やみくもにFacebookやTwitterのアカウントを開設しても望ましい効果は得られません。
目的・目標を設定し、そのために最適なプラットフォームを選び、SNS運用時のルールを作成することで、SNSの効果を最大限に発揮する仕組みを整えることができます。中小企業の場合は、SNS担当を1人で担うケースも多いかもしれませんが、メンバー間で方向性のすり合わせや作業分担についても決めておきましょう。
SNS運用時のルール作りについてはこちら「効果的な企業SNS運用ルールとは?設定方法を簡単解説」で解説しています。
SNS担当者の日常業務
SNSを開設したら、担当者が行うべき業務は運用と効果の測定(KPI)です
運用は、作成したルールに従って情報を発信したり、SNS広告を展開したりする作業です。投稿の1件1件が、自社や自社サービスのファンづくり、集客につながります。定期的な発信やイベント開催時などの発信の他に、コメントに対する返信やトラブル発生の報告などのイレギュラーな対応もあるため、少人数での運用の場合には即時対応できる仕組みを整えておきましょう。
効果の測定は、フォロワー数や反応(いいね、リツイート)だけでは足りません。どのくらい投稿が閲覧されたか、商品やサービスの売上につながったかといった確認を行う必要があります。公式Webサイトとの連携をしている場合には、公式サイト側の分析にてSNSからのサイト流入がどの程度あるかをチェックするようにしましょう。
リスクケア、対応
企業SNSを運用していると、炎上トラブルや情報流出などのリスクが考えられます。
運用ルールにて炎上や情報漏洩のリスクを軽減することはできますが、ゼロにすることはほぼ不可能です。炎上や情報流出が発生してしまった際には、早急に対処しなければ、火に油を注いでしまう結果にもなりかねません。
トラブルについてもいつ発生するかわからないため、SNS担当者は他の業務を行っている際も常にSNSのことを気にかけておく必要があります。
2.SNS担当者の日常業務とは
企業のSNS担当者の日常業務について、より詳しく解説します。
SNSにはどんなことを投稿するべきか?
企業SNSで投稿すべき内容は大きく分けて以下の二種類です。
- 公式情報の発信
- オーガニック情報の発信
公式Webサイトにリンクを貼って新商品情報やイベント情報を告知したり、ブログの新着記事を紹介したりする業務です。
SNSオリジナルの情報発信です。SNSユーザーが親近感を抱けるように、キャラクターの性格設定・トンマナ、投稿日時・頻度などを工夫しなければなりません。
広告・キャンペーンの展開
SNSの投稿を一人でも多くのユーザーに届けられるように広告やキャンペーンを展開します。
広告は有料ですが自社アカウントの認知度アップにつながります。SNSにそれぞれ特色があるようにプラットフォームごとに広告の特色があるので、広告予算を効果的に活用するようにしましょう。
キャンペーンは、プレゼントキャンペーンやモニターキャンペーンなどが効果的です。プレゼントキャンペーンを実施する際には、プラットフォームの禁止事項(Twitterなら「同じツイートを何度も繰り返すように推奨することは禁止」など)に注意しましょう。
SNSの運用=バズを狙うという考えがあるかもしれませんが、地道なこれらの集客・アクセス増加のための作業によってファンを地道に増やしていくことが大切です。
ただし、元々SNSはコミュニティ=社交場という特性があります。従って、企業オフィシャルの広告や宣伝をユーザーが好まないケースもあります。日常の投稿についても同様のことがいえますが、商品やサービスを「売る」のではなく「いかに親近感を抱いてもらうか」というスタンスで情報を提供することが重要です。
3. まとめ
SNS担当者は、運用のルール作り、日常業務(投稿、広告、効果測定)、リスクケアを行います。
日常の投稿に関しては、ルールが制定されている場合、ルールに沿って公式情報あるいはオーガニック情報を投稿していくことになります。ルールが明確になっていないと、トンマナのブレ、投稿時間の偏り、異動時の引継ぎの困難さなどさまざまなデメリットがあるので、まずは明確なルール作りからスタートしましょう。リスクケアまで同時に検討することが重要です。