企業のSNS活用事例3例!成功のポイント解説
企業がSNSを効果的に活用するには、SNSによる集客や売上アップの増加に成功している企業の活用事例が参考になります。
SNSはテレビCMなどのように高額な費用が掛かるわけではないので、予算の制限がある中小企業でも工夫次第で効果的な宣伝や集客が可能です。
今回は企業がSNSを活用する際のポイントを踏まえたうえで、効果的にSNSを活用できている事例を3つ紹介します。成功のポイントについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
- 1.企業がSNSを活用する際のポイント
- 2.SNS活用事例①連日外国人観光客で満室の温泉旅館
- 3.SNS活用事例②スーツ店でのフォロ割
- 4.SNS活用事例③アパレル店での公認インフルエンサー
- 5.まとめ
1.企業がSNSを活用する際のポイント
SNSは低予算から(場合によっては全く予算をかけずに)運用できるツールです。それにもかかわらず、一瞬で世界中に自社の商品を訴求したり、強力な集客強化があったり、ブランディングに成功したりといった大きな効果が期待できます。
とはいえ、効果的にSNSを活用するためには押さえるべきポイントがあります。
企業が効果的にSNSを活用するための主なポイントは以下の通りです。
- ターゲットを明確にする
- SNSを用途に応じて使い分ける
- インフルエンサーを活用する</li>
- 「宣伝」を意識しすぎない
これらのポイントをうまく踏まえて効果的な情報を発信した場合、SNSの情報は拡散性が高いので一瞬で狙ったターゲットに広まる可能性を持っています。
なお、失敗事例についてはこちら[内部リンク
企業 SNS トラブル事例]で解説していますので、併せて参考にしてください。
2.SNS活用事例①連日外国人観光客で満室の温泉旅館
最初に紹介するのは、大分県にある家族経営の温泉旅館「山城屋」のFacebook活用事例です。山城屋は、アクセスが悪いこともあり10年前は空室が目立っていました。しかし、2016年に外国人に人気のある宿泊施設ランキングで全国トップ10入りするなど、外国人観光客の人気を集め、今では連日満室状態が続いています。
その成功のポイントは、効果的なFacebookの活用です。
山城屋では中国人留学生を従業員として雇用し、自社のWebサイトを4か国語(日本語、英語、中国語、韓国語)で閲覧できるようにしました。そのうえで、Facebookで情報を発信されているのですが、日本人宿泊客向けの内容は日本語で、外国人観光客向けのものは英語で、日本人と外国人両方に発信したい内容は日本語・英語交じりで発信するという形をとっています。
また、Facebookを見た外国人からメッセージでの問い合わせが入った際に、日本人スタッフでも即時対応できるよう受け答えの対応集をあらかじめ準備されています。
もちろん、顧客満足度が高まるよう、客室に関しても外国人観光客に対するおもてなし(浴衣の着用の仕方の動画案内や近隣の観光スポットの英語での案内など)などの工夫もありますが、集客段階においては、明確にターゲティングしたFacebookの運用がとても効果的に活用されています。
「おもてなし」のPRに勤めていて、宣伝のニュアンスが強くなりすぎていないこともポイントです。
3.SNS活用事例②スーツ店でのフォロ割
オーダースーツSartoria BelliniはTwitterもしくはインスタグラムのフォロワー・いいねの数だけ割引をするキャンペーンを展開中です。キャンペーンの成果もあり、オーダースーツSartoria BelliniではTwitterフォロワー1,800人、Instagram100人以上を集めています。
利用者が入店後、会計までに店内の写真を撮影し、指定のハッシュタグをつけてTwitter、インスタグラムに投降すれば、フォロワーの数×5円+いいねの数×50円(Twitter、インスタグラムのいずれか一方のみ、割引の上限は20,000円)という割引です。
例えば、フォロワー200人、いいね20件の場合は、以下の金額が割引額になります。
5円×200人+50円×20件=3,000円
「いいね」がクリックされると、いいねをクリックしたユーザーのフォロワーにも写真が共有されるのでさらに情報が広がるという仕組みですね。
独自性のある試みなので、100万人規模のフォロワーを持つブロガーやyoutuberがキャンペーンを聞きつけて来店するケースも⁉その時のために、割引の上限は必ず設定しておきましょう。
実は同様の試みは飲食店やホテルなどでも実施されていますが、費用対効果が図りづらい部分もあるため、期間限定で実施をされたり、割引対象人数に枠を設けたりするなど、リスクケアをしながら実施されていることが多いです。
4.SNS活用事例③アパレル店での公認インフルエンサー
若者向けアパレル店のヘザーでは、公認インフルエンサーを採用してSNSを活気づけています。
現在ヘザー公認インフルエンサーは20名以上。インスタグラムにて、購買層のユーザーにコーディネート写真やアイテムの価格、割引情報などを効率よく展開しています。
ヘザー公式サイト、公式インスタグラムでも公認インフルエンサーのコーディネートが見られるようになっており、Webサイトからインフルエンサーのフォロワーを増やす仕組みも整っています。
若年層の女子にターゲットを絞って、インフルエンサーをうまく活用している事例です。
5.まとめ
企業におけるSNSの成功事例を3件紹介しました。
いずれのケースでも、ターゲットを明確にし、どのように見込み顧客にリーチするかについて工夫を凝らされているのが確認いただけたかと思います。特に、温泉旅館のケースでは、ターゲットの絞り込みから、発信する情報の内容、予約対応までとてもシステマチックに仕組み化されており、集客にも直結しています。
このような企業のSNS活用事例は、非常にたくさんあります。まずは、SNS運用の目標を決定、ターゲットの明確化から運用をスタートしましょう。